◎2019年09月17日 ---- ボス ◎
- リーダーがいないヘリコプター業界
-
いろんな業種・業界があるが我が国の「ヘリコプター業界」は少し変わっている。業界内批判となって申し訳ない気もするが敢えて申し上げよう。◆ヘリコプター業界の中心は運航会社であるが我が国の大手運航会社の殆どすべてが「大企業の子会社」なのだ。親会社は自動車、鉄道、電力、放送など。ヘリ運航会社の社長の多くはこの親会社からの天下り。60歳近くなってはじめてヘリコプター運航の仕事をする。もちろん「それなりの人」が選ばれて来るのだろうが、自分のサラリ-マン人生の最後の5年間程度を子会社のトップで終えようとする人だ。そこではプロパーのたたき上げと考え方に差が出る。◆「お飾りトップ」がおとなしく「お飾り」に徹してくれた方がプロパーとしてはありがたい。ところがなかなかそうは行かない。トップが代わって経営方針が大きく変わることがしばしばある。社員は可哀そう。着いていけない。まるで日本の近くのどこかの国みたい。◆そういう事情があり、我がヘリコプター業界にはリーダーと言える会社もなければそういう人もいない。プロパー社員は、会社で少し偉くなったら今の社長の顔色を窺って仕事をする。これがこの業界の弱点であると思うのだが、私がそういうことを言ったら「生意気だ!」と叱られそう。◆業界内の各会社が互いを尊敬しあえば「安全も確保でき」「社員の給与もあがる」のになあ、と私は一人で夢を追っている。
- コメント (0)