◎2019年10月29日 ---- ボス ◎
- 小池知事の失敗
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9月2日にこの欄で「『〇〇ファースト』よりも『ファジー』が好き」と書いた。そこで「都民ファースト」だとか「アスリートファースト」などの考えに対し疑問を投げかけた。そして今、私が憂慮していたことが実際に起ころうとしている◆東京オリンピックのマラソンの開催場所を札幌にするというのである。わけの分からないIOCの決定。小池都知事が怒るのも当然だ。(私だって怒っている)◆だがここで、これまで自分が再三再四使ってきた言葉「アスリートファースト」を理由にされると小池知事の反論も鈍ってくる。喧嘩する前にすでに大きなハンデを自ら差し上げていた。勝てないだろう。◆世界には過酷くな競技はいくつもある。炎天下という過酷な状況でマラソンをして順位を競うのが本来のマラソンの魅力だと私は思う。全出場選手に公平に与えられる条件なら競技として問題はないのではないか。途中で棄権する者はマラソンで勝てなかった者、というだけ。まさに鉄人レースだ。レースを面白く盛り上げるには、棄権する人間が少ないに越したことはないが、そこに異常に気を配ることはないのではないか。小池知事はできる範囲で十分に配慮し対策を講じようとしていた。彼女の失敗は「アスリートファースト」などと言い続けたことだと思う。◆やっぱり「ファジー」の方がいい。
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