◎2020年01月06日 ---- ボス ◎
- 「塩狩峠(しおかりとうげ)」
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年末年始にかけてミステリーを数冊読んだ。綾辻行人がまだ若かった頃の作品を最後に我が国のミステリーは本当につまらなくなった。綾辻行人ですら最近は全く面白くなくなった。年末年始に読んだミステリーすべてがダメだった。もうしばらくはミステリーはやめよう。◆ミステリーに限らず最近の我が国の文芸書は面白くない。そこで昔(30年~50年くらい前)の本を読もうと思った。◆私が学生時代、「これまでに感動した本はなんですか?」とのアンケートがあると漱石の『こころ』や柴田翔の『されど我らが日々』に並んで上位にランクインしていたのが三浦綾子の『塩狩峠』。私はこの『塩狩峠』を読んでいなかった。ゴルフで足を痛めた正月二日、『塩狩峠』を読み始めた。面白い。深い。痛い。心が洗われる◆『沈黙』(遠藤周作)とは別の切り口のキリスト教信者の話。成田山や愛宕神社や伊勢神宮に参る中途半端な宗教感しか持たない私にも『塩狩峠』は心を清めてくれた。お勧め。◆ちなみに昨日から私は『青が散る』(宮本輝)を読み返している。楽しい。
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