2020年05月11日 ---- ボス

価値観の相違

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緊急事態宣言発令中にもかかわらず営業を続けるパチンコ店には開店前から長蛇の列ができていた。並んでいる客の中の一人の女性にテレビのマイクが向けられた。「緊急事態宣言が出ている中、パチンコしなくてはならないのですか?」と聞くテレビに対しその女性は「私、コロナに罹って死んでもいいんです」と笑いながら答えていた。それを観ていた多くの視聴者は「あんたが死ぬことを心配してんじゃねえよ。あんたが死ぬ前に何人かの人にコロナを移すことを心配してんだよ」と怒ったことだろう。もしその怒りを彼女に伝えたら「あら、そんな他人様のことなんか私、知りませんよ」と答えたことであろう。◆「人のことなど知らない、自分さえ楽しければいい」と考える人が多い。ただ、こういう人はまともな経営者やリーダーにはなれない。◆部下から「社長、テレワークにしてください」「部長、マスクしてください」「課長、机と机の感覚を広くしてください」などと言われたときに「大丈夫だよ、心配し過ぎだよ」と答えたら即パワハラである。部下が「大丈夫ですよ」と言うのを「いやいやダメだよ、キミがコロナに罹ったら会社全体が迷惑するんだから」と教えなければならない◆難しいのが家庭内。家長制度があった昔なら家長であるお父さんの言うことに従えば良かったが、それは昔むかしの話。現代は家庭内で誰が偉いのかがぼやけてきた。父親が厳しくすると「お父さん心配し過ぎだよ」になるし逆だと「お父さんと一緒にいたくない」となってくる。親子が一緒に暮らしていればまだ多数決での解決方法があるが新婚家庭などは大変だろう。「ウチの主人、細かいこと気にしすぎ!」と腹を立てる妻もいれば「ウチの旦那、家庭内でもマスクしろって言うのよ、バカじゃないの!」と怒るいうカミサンもいる。◆上下関係がない同居の中で「価値観の相違」が明らかになると難しい。論理的に「これは安全だ」と言える明確な線が引けないから。この秋には多くのコロナ離婚が生じそうだ。

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2024年12月20日 ボスの
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  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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