◎2020年10月16日 ---- ボス ◎
- PTAでの自慢話
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幼稚園に入る前の年だから4歳か5歳の頃のことだ。小学校2年生の姉の授業参観(PTA)に母と一緒に訪れた。算数の授業だった。先生が黒板に問題を書き「分かる人?」と訊ねる。50人近いクラスだったが手が挙がったのは半数もいなかった。私には答えがすぐに分かった。「〇〇やなあ」と母に小さな声で言った。いや、どうもそれほど小さな声ではなかったようだ。母は口にひとさし指を立て「シー」と言ったが参観するお母さん方がざわついた。「ボク、いくつ?」などと聞いてきた。母は恐縮して皆に頭を下げていた。◆そう、4~5歳のころまでは私は「神童」と呼ばれていた。いや「神童」とは呼ばれてはいなかったが極めて算数のセンスの良い子供であった。姉のPTAについて行くのが楽しみだった。算数の授業であることを願っていた。
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