2020年11月25日 ---- ボス

憂国忌

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先日、久しぶりに高級クラブへ行った。連れていかれた。接待された。キレイな女性に囲まれて飲むウィスキーは美味しい。高級クラブの女性は外見がキレイなだけではなく気配りも効くし知性もある。政治の話から下ネタまで、どんな話題でも楽しく笑顔で対応する。すごい。◆読書の話になった。向かいに座っているキレイな女性が「キノシタさんは作家ではどなたが好きなの?」と訊いて来た。「やっぱり三島由紀夫かな」と私が応えると「あっ、私は三島は読んだことないわ。私が産まれたときにはもう三島は死んでましたものね」と言った。「村上春樹・村上龍・宮本輝、この三人の作品もかなり読んでるよ。特に彼らのデビュー当初のものはね」と言うと「私も宮本輝、だーいすき。全部読んでます」と隣に座った美人が応える。向かいに座った美女も「あっ、私もその三人とも好き!」 美女に囲まれて、人のおカネで、少し知的で、もう少し痴的な会話を楽しんだ夜だった。◆で、今日は三島の命日「憂国忌」である。三島が市ヶ谷で凄惨な自死を遂げてまる50年が経った。私なりに思うことは多いが、その思いを上手に表現できないし、聞いてくれる人も興味を持つ人も、私の回りにはいない。◆知的な感じの、或いは思想的に偏った感じのオジサマ(オジイサマ)たちがテレビで三島を語っているのを聞いてもなにか白々しい。三島の文学と思想と行動は、それを学んだ者がそれぞれに思うものなのだろう。◆コロナ禍の緊急事態宣言下で「豊饒の海」を読み返すことができて良かった、とつくづく思う。(三島がもう少し生きていれば、間違いなくノーベル文学賞は取っていたのにな、と悔しい思いも・・・)

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2024年04月19日 ボスの
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