◎2020年11月27日 ---- ボス ◎
- 人手不足
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先日あったリモート会議でのこと。私はリモート会議では基本的に発言しない。みんなの意見を聞いているだけ。◆その会議では「人手不足への対応」がテーマになっていた。司会者の「どうすればいいか」との質問に対し参加者から「マスコミを使ってアピールを」とか「政府機関にカネを出してもらうようにお願いしたら?」などとのアイデアが出る◆私は聞いていて悲しくなる。リモート会議では私は発言しないが「もしあなたの息子が、将来その職業に就きたいと言ったら、あなたは応援しますか?」と彼らに問うてみたくなった。◆「止めろよ」と言うのだったらなぜ「止めろよ」と言うのか。その職業自体に(待遇などの)問題があるのだろう。親として「応援するよ」と言える職業が人手不足なのであれば「その仕事の魅力を多くの人が理解していない」ということになり「広報活動」が重要になる◆「人手不足だ」というテーマに対し「現状はどうなのだ?」「他の職種と比べてどうなのだ?」「将来的にはどんな問題があるのか?」「各企業はそれぞれどんな努力をしているのか?」を確認せずに、いきなり「なにか良い解決策を!」では話にならない。◆理系の人間はデータに基づいて、他と比較して、原因を探り、自分なりの予想を立て、そこから解決策を探る。文系頭脳の方々はいきなり「自分の感覚」で思いついたことを話す。◆男女の割合を等しくする努力より文系理系の割合を等しくする努力をこの国はすべきじゃないのかな?などと皮肉っぽく思いながら会議を眺めていた。
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