◎2021年01月20日 ---- ボス ◎
- 今年のミステリー大賞はこれで決まり! 『野良犬の値段』が最高に面白い!
-
毎年、12月になると各方面で、今年一番面白かったミステリーが発表される。最も有名で恐らく売り上げにも最も影響を及ぼすのが「週刊文春ミステリーベスト10」だと思う。私も1980年代から必ずこの「文春ミステリーベスト10」はチェックし、少なくとも1位になった作品は読むようにしている。◆ところがここ数年、わが国のミステリーは全く面白くなくなった。「まあまあ面白かったな」と言えるのは2016年の『罪の声』(塩田武士)が最後。「すごく面白かった」となると2011年の『ジェノサイド』(高野和明)まで遡らなければならない。まことに嘆かわしい状態が続き、徐々に徐々に我が国のミステリーの質は下がっていた。昨年の『たかが殺人じゃないか』(辻真先)なんて「カネと時間を返せ!」と怒りたくなる。もう日本のミステリは終わりだろうな、と思いながら本屋に入ったら百田尚樹さんがミステリーを書いたことが話題になっていた。『野良犬の値段』が平積みになっていた。「百田尚樹がどんなミステリーを書くのだろう?」そんな気持ちで購入した。◆実に面白い。止められない面白さ。一気に読了した。こんなに面白いミステリーは何年ぶりだろう? 今年の年末のミステリ3冠は間違いない。断言する。皆さんにもオススメです。
- コメント (0)