◎2021年05月25日 ---- ボス ◎
- 「さざ波」発言の是非
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日本国内のコロナ感染状況を、欧米と比較して「さざ波」程度と表現し、批判を浴びていた経済学者の高橋洋一氏が内閣官房参与を辞任した。◆私はこの高橋さんをもともと好きではなかったしテレビに出て偉そうにものを言える立場の人だと認めていなかった。だが、それにしても今回の「さざ波」発言で辞任しなければならないとは思えない。確かに適切な表現とは言えないかもしれないが欧米とは感染者数が一桁違うことは確か。「さざ波」という表現もできようと思う◆森喜朗氏の「女性は話が長い」発言、佐々木宏氏の「渡辺直美をオリンピッグに」とのlineでの発言など、「良いか?悪いか?」と聞かれれば多くの者が「悪い」と答えるであろうことを、それらの発言が「閉ざされた内側の者にだけ向かって発せられていたもの」だったのに、それをことさら公にして「〇〇さんがこんなこと言ってますよー。皆さんどう思いますか?私はとんでもない発言だと思います!」と大声で叫ぶ奴がいる。だれかが叫ぶと乗り遅れまいとばかりにまたほかの誰かが叫びだす。そういう奴が多い。声がだんだん大きくなる。「正義の声」のようになってくる。「正義の(フリした)声」は、それら不用意な発言を「不愉快だ!」「相手のことを考えていない」「上から目線だ!」とこき下ろす。◆これでは有名人は本音をなにも発言できなくなる。「これ言っても大丈夫かな?」といちいち心配しながら無難なことしか言えなくなる◆私は、高橋さんは嫌いだけど、今回の「さざ波発言バッシング」は令和の言葉狩りの一つだと思う。少々間違った発言するヤツがいても「俺はあいつが嫌いだ」くらいで済ませるべきじゃないのかなあ?
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