◎2021年06月17日 ---- ボス ◎
- ハイブランド店の現状
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先週末、久しぶりに銀座の高級ブランド店を回ってみた。フェンディ、ヴィトン、エトロ、ディオール、サンローランなど。意外にも、どこもそこそこ客が入っていた。ある店で店員に聞いてみた。「中国からの観光客がいなくなって大変ですか?」と。彼は店長だった。店長は笑顔で私の質問に答えてくれた。「それが実はそれほど大きく落ち込んではいないのです。ご覧いただけますよう店を開ければそれなりにお客様が来てくださいます。中国の方が来なくなったらそれまで来られていなかった日本のお客様が増えました。日本のお客様は口々に『中国人が多いときは店の中がうるさいし入りづらかったけど中国人が来なくなったら入りやすくなった』とおっしゃっています」ということだ。「この店長、随分とはっきりと言うな」と思ったがそれは彼の本心なのだろう。頷ける。売り上げが極端に落ち込んでいないようで安心した。◆別の店で再び店員に尋ねた。「中国からのお客様が来なくなった分、日本のお客様が戻って来たの?」と。彼もまたその店の店長だった。その店長は「ええ、確かに日本のお客様が戻ってこられてはいるんですがね・・」と言いながら少し寂しそう。「『コレとコレとコレとコレとコレ、ちょうだい』と言って一度に何着も購入してくださるようなお客様は日本人にはいませんからね」だって。やはり中国の富裕層の爆買いがなくなったことは銀座のハイブランドにとってはマイナスのようだ。
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