◎2021年07月14日 ---- ボス ◎
- 引き際
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スポーツ選手の「引き際」にはドラマがあり彼の美学がある。王選手はまだ年間30本は打てそうだったが「自分のスィングができなくなった」と言ってバットをおいた。松坂投手は最後の3年間のほとんどを2軍で暮らした。王選手も松坂投手にもファンは拍手を贈る。いずれにしてもスポーツ選手は元気なうちに現役を退くことになる。◆文化人や芸能人はそうはいかない。いや、王選手のように自ら退くことができれば美しいのだが老いてなお醜態をさらすことになる人が多い。「連載」を長く続けていると周りの誰もが「そろそろ引退を」とは言えないのだろう。自分で「老い」に気づいていてもスポーツ選手と違い「まだまだやれる」と思い「老いには老いの魅力がある」と思い込んでいるようだ◆ビートたけしの話など聞いていられない。和田アキ子もつらい。少なくとも「連載」からは降りた方がいい。週刊文春の小林信彦さん、週刊新潮の五木寛之さんの連載もきつい。かつては楽しみにしていた彼らの連載だが申し訳ないが読むに堪えない文章になってきた。ビートたけしも和田アキ子も小林信彦も五木寛之も、私は大好きだ。彼らの残した多くの作品を愛している。それだけに老醜をさらし続け、誰も彼らに「そろそろ第一線からは身を引きませんか」と言えないのであろう現状が悲しい。
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