2021年12月28日 ---- ボス

大学の学力差

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昨日この欄で、私の5年間の大学生活で得た「社会人になって役に立った知識」は実は半年もあれば十分に習得できる程度のものであったことを書いた。半年もあれば得ることができる知識を5年間かけて私は学んだのである。留年したので一学年下の者たちと一緒に授業を受けテストを受けるのだがそこでも私はビリだった。九州大学の卒業証書は3月27日付けで発行されるのが常であるが私の卒業証書は3月31日付け。めったに見られない卒業証書だ。◆私が、ダメダメ学生であったことを後悔するのは社会人になってから。「もっと勉強すればよかった」と反省することになる。だがそれは「もっと良い成績だったらもっと待遇の良い会社に入れたのに」であり「もっと良い成績だったら公務員になれたのに」ということであって、技術屋としての知識不足を反省するのではなかった◆社会人になって3年目、そんな反省をしていたころに、私の現場に新入社員が配属されてきた。「T大学(東京大学ではない、私立の大学)の建築を首席で卒業した」との触れ込みであった。私より5歳年下。◆ところが、こいつがどうしようもないほど頭が悪い。知識がない。私は「一緒に勉強しようや。明日、大学時代に使っていた構造力学の教科書を持って来いよ」と優しく言った。翌日、彼が持ってきた教科書は私が学んだ教科書とは全く違うものだった。彼は大学で「工業高校の教科書」を使って構造力学を学んでいた。驚いた。◆工業高校の教科書だからダメ、というわけではない。大学の建築学科を首席で卒業したのなら、工業高校の教科書レベルなら満点を取って欲しいものだが彼は高校レベルの問題でも50点も取れなかった。「T大学ってこんな奴が首席卒業なんだ。ビリで卒業したヤツってどんなんだろう?」私は不思議に思った◆大学によって相当な学力差があるのも現実のようだ。九大を留年してさらにビリで卒業した私が、T大主席の彼を、かなり上から指導していた。◆昨夜、銀座のバーのカウンターで一人で飲んでいたら「最近の慶応はダメだ!知的レベルで早稲田に大きく差をつけられた」と怒っている人がいた。彼は隣に座る若い後輩たちに「勉強しろ、勉強しろ!」と厳しく言っていた。私は一人、にやにやしながらその話を聴いていた。

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2021年11月24日 ボスの
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  • 午前空飛ぶクルマの駐機場を検討。
  • 午後新人事評価制度検討
  • 夕方銀座で会食
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