2023年12月04日 ---- ボス

ビッグになっても偉ぶらない

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大谷翔平選手がプロ1年目、18歳で初勝利を挙げたときの捕手が鶴岡慎也だった。それから10年近く経って大谷は「世界の大谷」になっていた。今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で鶴岡は日本チームのブルペン捕手を務め、そこで大谷と久しぶりに再会する。「世界の大谷選手」に対し「先輩面なんて絶対にできないし、なれなれしくもできないな」と思っていた。ところが実際に会うと大谷から歩み寄り「ツルさん、ひさしぶりです」と話しかけてきたという。そこにはプロ初勝利のときと変わらぬ人懐っこい笑顔があった。大谷の誠実な人柄を語るエピソード。聞いて嬉しくなった◆私はデキの悪い大学生だった。それでも後輩の面倒見だけは良かったと自負している。1級下にNという同級生から嫌われている男がいた。私はNにも優しく接していた。あるときそのNに困った事件が起こって、それを私が助けてあげた。Nは「キノシタさん、ありがとうございました」と何度も私にアタマを下げた。留年していた私はそのNと一緒に卒業した。私は民間企業に就職し、Nは国家公務員の上級職試験に通りエリート街道を歩むことになった。社会人になって2年目くらいだっただろうか、同窓会があり参加した。Nも来ていた。国家公務員になっていたNに対して私は「Nさん、おひさしぶり」とこちらから声をかけた。「『Nさん』だなんて、『さん付け』で呼ぶのは勘弁してくださいよ。キノシタさん。あのときは大変お世話になりました」くらいの反応があるもんだと思っていた。私がNだったらそう対応する。ところがNは偉そうにふんぞり返って「やあ、久しぶりですね」とだけだった。その後の会話も私はずっと「Nさん」とさん付けである。◆たかが国家公務員になっただけで昔の恩を簡単に忘れてしまう「がり勉」クン。かたや「世界の大谷」になっても腰の低い大谷選手。大谷選手のことを語る鶴岡さんの話を聞いていろんなことを思い出していた。

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2024年04月26日 ボスの
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  • 午後防衛案件会議
  • 夕方新橋「有薫酒蔵」で飲み会
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