2023年12月30日 ---- ボス

怒ってはダメ

boss-3

短気ではあるが怒りっぽい方ではない。いや怒るには怒るのだが怒っていることを悟られないように努めている。随分前の話だが、高校の同窓会で「キノシタくん、社長さんになっているけど部下とかを叱ったりできるの?」と聞かれたことがある。聞いてきたのは高校時代同級生の女性。「キノシタくんが怒っているところを私見たことないよ」と彼女は言った。◆嬉しかった。この話を部下にすると「その女性はキノシタさんのこと全然知らないのですね」と返ってきた。その部下は随分と私に怒鳴られたことがあると言う。覚えていない◆普段は、怒っていることを悟られないように努めている。その怒りが蓄積する。限界を越すと爆発する。どれだけ怒っているかを相手に伝える。「オレはこんなに怒っているんだぞ」と相手に伝える。怒った顔、怒った声で伝える。この爆発が1年に1回くらいある。◆5年前は銀座松屋のゴルフショップの店員に怒った。半年間の怒りの蓄積が爆発したのだった。3年前はタクシー会社の顧客担当に怒った。このタクシー会社には10年前にタクシーチケットをごまかして二重請求されたことがあった。◆私の「怒りの蓄積」を相手に伝えると一瞬スッキリとする。これまで貯めておいたモノを吐き出すのだからスッキリはする。だが言った翌日あたりから反省が始まる。「もっと冷静に対応できなかったの?」と自分に問う。「あの怒りの表現で良かったの?」と問うのであった◆年末も迫った28日、ある会社の営業担当者が私の元へ年末の挨拶に来てくれた。彼との付き合いは20年以上になる。愛想はいい。いつも笑顔である。私は彼にあるお願いをしていたのだが一向にきいてくれない。「頑張りますね」というばかり。「頑張る必要ないでしょ?あなたがちょっと気にかけてくれればいいだけですよ」と繰り返してきた。10年繰り返してきて我慢の限界を超えた。◆年末の挨拶に来てくれていた彼に対し、私は怒りを露わにした。強い言葉で怒りを伝えた。彼は困った顔をしていた◆怒った当日は良かった。「とうとう言ってやったぞ!」と言う気持ちが強かった。だが翌日には反省する。「彼に怒りを伝えても状況は改善しないだろう。『イヤな男、キノシタ』『失礼な男、キノシタ』『生意気な男、キノシタ』と思われるだけだろう」と思った。いや、それ以上に私の態度は礼を欠いていた。年末の挨拶に来られたタイミングで怒りをぶつけることはないだろう。反省。◆もっと上手に、自分の怒りを相手に伝えられるようになろう。来年の目標ができた。反省。

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2024年04月26日 ボスの
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  • 午後防衛案件会議
  • 夕方新橋「有薫酒蔵」で飲み会
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