◎2024年12月18日 ---- ボス ◎
- 父 山梨大学卒
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寒い時期になると週末はゴルフをやめて温泉へ行くことになる。豪華なホテルではなくいわゆる「秘湯」を巡っている。先週は山梨県にある「信玄の隠し湯」「地球の体液」とも言われる湯に浸かって来た。湯はとてもいいのだが、宿が予想していたよりもはるかに立派で「秘湯感」は物足りなかった。◆「温泉巡り」には「ぶらり散歩」がつきもので今回は甲府市を訪れた。甲府駅から程近くに山梨大学がある。山梨大学は私の父が卒業した大学である。私は初めてこの父の母校を訪問した。◆休日の学内は閑散としていた。約80年前、わが父はこの辺で真面目に土木工学を学んでいたのかと思うと嬉しいような悲しいような、妙な感動がおこった。父は卒業前に学徒出陣で海軍さんになり南洋へ向かった。残念ながら8歳で父を失った私は父のことを詳しく知らない。◆ふと、父の弟の嫁、つまり私の叔母が30年くらい前に話してくれたことを思い出した。「兄さん(私の父)は絵が好きでね。東京芸大を受けたそうよ。それが合格できず、しようがなく山梨大の土木に進んだそうよ」◆そういえば私が幼い頃、日曜日に父は色鉛筆や水彩で風景画を描いていた。私も姉も幼稚園の頃から絵のお稽古に通わされていた。残念ながら私には絵の才能は全くないが、若き日の父の経歴には大いに興味がある。若き頃の父を知る者はもうどこにもいない。
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