◎2011年12月28日 ---- ボス ◎
- 草食系企業
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バブルの頃、多くの企業が有頂天になり「新規事業」という名目でくだらぬ事業にカネをつぎ込んだ。バブルが崩壊し各企業は今度は「選択と集中」という掛け声で「本業回帰」を目指した。そして15年が経ったいま、多くの企業は元気がない。私に言わせれば「羹(あつもの)に懲りてなますを吹く」企業や銀行ばかり。少しでもリスクがあれば新規投資はしない。カネは貸さない。これで景気がよくなるわけがない。銀行の態度にはヘドがでるほど。昨日もあるメガバンクの担当者を追い返した。
銀行だけではない。大企業も同じ。当社が開発しようとするものに対し「うん、それは面白いですねえ。きっと売れますよ。」とは言う。「是非、当社で製造させて」と言う。「じゃあ、一緒に特許出願しましょうよ。」「じゃあ、量産するときは御社にお願いするのでプロトタイプまでは費用折半で作りませんか」と尋ねるとどこも「それができないんですよ」との返答。どの企業もとにかくリスクをとらない。「絶対に当たる宝くじなら買ってもいい」とのバカげた判断ばかり。確率を知らない経営者ばかり。 私はこれらを草食系企業といいこれらの企業の役職者を草食系上司と呼ぶ。 「当たる宝くじしか買わない」というようなバカな判断をしている経営者や上司の多くが(確率的に)絶対に勝つわけのないパチンコや競馬に自分のカネをつぎ込んでいる現在のこの国の姿は喜劇である。 - コメント (0)