2012年01月03日 ---- ボス

厳しさが足りない!

boss-5

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

  元日の朝、我が家のトイレのカレンダーも新しくなった。家人が選んだのは郵便局からもらったもの。各月のページには筆文字の文と水彩画が描かれている。金太夫という方の「走りつかれたら歩いたっていい 自分の 自分の人生じゃないか」という文が1月の言葉。野田総理が紹介した「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」と筆文字で語る相田みつをにしろこの金太夫にしろあまりに小市民的。私は好きになれない。自分を卑下し、優しさを売り物にする姑息な文と感じてしまう。いや相田みつをや金太夫なる人物が姑息というわけではない。これらを前面に出し、商品化する者やその優しさを売りにする政治家が姑息に思えてならない。我が家には受験生がいる。彼がトイレに入るたびに「走り疲れたら歩いたっていい・・」などと読んだらすぐに歩いてしまうだろう。優しい母親の存在はありがたいものだろうが時に優しさは諦めに通じる。
同じ元旦、産経新聞は西郷隆盛や大久保利通を育てた郷中教育の訓戒を紹介している。負けるな うそを言うな 弱いものをいじめるな」という教えはこの地方で現在も脈々と受け継がれている。剛毅さ、克己につながるこのような言葉こそもっと声高に伝えたい。少し前までは日本人はもっともっと厳しかった。
私が高校生の頃流行った曲「母に捧げるバラード」の中で武田鉄矢さんのお母さんは次のように鉄矢少年を叱り励ます。「働いて、働いて、働きぬいて、遊びたいとか休みたいとか、そんなことおまえいっぺんでも思うてみろ。そん時ゃ、そん時ゃテツヤ死ね。それが人間ぞ それが男ぞ。」この厳しいが涙が出るほど優しい母親の歌が流行ったのが今から40年前。厳しい母、厳しい上司、厳しいリーダーが多かった。この40年間で我が国から厳しさが失われ、姑息な優しさばかり前面に出てきた。
1月のカレンダーの文が「走りつかれたら歩いたっていい・・」では草食系男子しか育たないし母親から多額の政治献金を受ける総理を生んでしまう。

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