◎2012年02月22日 ---- ボス ◎
- 家庭教師
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貧しかった。それでも遊びたかった。・・・学生時代、母親からのわずかな仕送りでは生活できず毎日アルバイトをしていた。学生のできる最も率の良いアルバイトは家庭教師。その日も友人からの誘いを断って家庭教師に向かった。2時間教えて2500円。当時の相場であった。(自慢話だが私が教える子はみな、すぐに成績が上がった。高校1年の秋には考えもしなかった偏差値の高い大学に2年生になった頃には「挑戦したい」と言い出し、実際にはさらに偏差値の高い大学に合格した。そんな子ばかりだった。)
寒い日だった。やっと終わって、アパートに帰るバス停に向かうとき小雪が舞っていた。ほんの僅かな差でバスに乗り損ねた。次のバスまで20分間。寒かった。バス停のすぐ前にパチンコ屋があった。暖を取るために入ってしまった。あっと言う間に?3000円すった。肩を落としてバス停に戻るとまたバスは出たところだった。とにかく寒かった。「お金を大切にしよう」と心に誓った。小雪の舞う都会の空を見るたび必ず思い出す、若い頃の失敗談。・・・・(不思議なのは、あの頃のパチンコは1000円あれば最低30分間は遊べたと記憶している。でも3000円すったことは間違いない。どんな負け方をしたのだろう。バスを乗り損ねたのは恐らく夜の9時半頃。30分間で3000円するのは大変なことだったろう。) - コメント (0)