◎2012年09月02日 ---- ボス ◎
- マスコミ(嘘を言わなければ良いのか?)
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マスコミ(テレビや新聞)の報道姿勢がおかしいことをこの欄でも随分述べてきた。最近のマスコミはどうも「ウソさえ言わなければ良い」と考えているようだ。◆ロンドンオリンピック。素晴らしかった。メダリストの銀座パレードを見に銀座まで出かけた。(残念ながら人が多すぎて、見ることはできなかったが)選手の皆はよく頑張ったと思う。しかしこの選手の健闘を讃えるマスコミの表現には疑問を感じる。「史上最多のメダル38個を獲得した」との表現。なにかこれまでのオリンピックで今回のロンドンオリンピックが最も成果が高いような表現。おかしい。◆確かに日本チームは「オリンピック史上最多の38個のメダルを獲得した」。嘘ではない。ただ、毎回増える種目数に関しては報じない。今回のロンドンオリンピックの種目数は306だ。1964年の東京オリンピックは163種目だった。その163種目の東京オリンピックで日本は29個のメダルを取った。◆「163分の29」と「306分の38」。単純にパーセントで比較すると17.8%と12.4%。◆確かにメダル数は最多だしロンドンオリンピックの選手たちの活躍は素晴らしい。一緒に称賛する気持ちは強くケチを付ける気はさらさらない。ただ「史上最多の38個の」というステレオタイプの接頭語をどのチャンネルのテレビも言っているのはなんとも腑に落ちない。
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