2012年10月16日 ---- ボス

食事のマナー

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三十歳を超えたなら最低限の食事のマナーを知らねばなるまい。小僧・小娘なら人が注意し、教えてもくれようが三十を超えた者に注意する人はまずいない。自分で勉強するしかない。いや、勉強などすることもない、気配りすればそれでマナーは十分なのだから。ワインの頼み方やナプキンの使い方を言っているわけではない。「気配りしながら、楽しく食べましょう。それがマナーですよ。」と言いたいのだ。◆先日、お昼に、ある方と銀座の寿司屋に入った。そこそこの高級店である。私はよくこの店を利用する。ランチの握り寿司のコースを頼んだ。回転すしとは違う。板さんが一貫ずつ握ってくれ、二人の前に置いていく。鮨は握りたてが最も旨い。出されたらすぐ食べるのが板さんへの気配りでもある。ところがその相手は仕事の話、自分の話に熱中し、出された鮨に手を付けない。「まあ食べましょうよ」と私が言うとやっと一貫手を付ける、といった具合。つけ台に三貫ほど並んでも話に夢中になっている。板さんも困ってしまう。次のものをなかなか出せない。「食欲ないならないと言え!」「さっさと食え!」と言いたい気持ちを抑え私はにこやかに会話を続けた。◆板さんに気を使い、私は「ペースは気にしなくていいよ。待たないでいいから全部握って出して」とお願いした。板さんは救われたような顔をした。「このアナゴ最高に旨いよ」などと板さんに言い、話題を食事に持っていこうとするのだが、彼は全く興味を示さずつまらない話を続ける。私は「この方との仕事はないな」と思った。◆仕事の話に熱中するあまり食事に気を配ることのできない人が多い。「今のあなたの仕事は私と一緒に楽しく食事をすることなのですよ」と言ってあげたいがいい大人に向かってそれは言えない。このタイプの男は間違いなく仕事ができないと私はみている。

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