◎2013年03月22日 ---- ボス ◎
- 働きづめ
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学生時代はカネはなかったが楽しかった。小中高大、そのすべてに楽しい思い出がたくさん。どの一年間をとってもすぐに思い出に繋がる。当時、流行っていた歌謡曲やフォークソングも思い出す。特に大学生時代。その頃、つきあっていた友人やお世話になった方々と会うと必ずでるのが「あの頃が一番良かった」という言葉。どの一年間も素晴らしい思い出に満ちている。◆24歳で社会人になってからは思い出が殆どない。この30年間で「あの頃が良かった」と言える時期はない。結婚もしたし子供もできた。それなりに充実した人生を送ったようではあるが「あの頃に戻ってみたい」などと決して思わない。働きづめに働いてきた。眠れない夜ばかりだった。不安で眠れない。怒りで眠れない。そんな夜が30年間続いた。◆「そろそろ先頭を走るのをやめよう。少しゆっくり歩いてみよう。見える景色が変わるかもしれない。」・・そんな贅沢を言えるようになってきた。部下が育ってくれた。私を引っ張ってくれるようになった。不安や怒りで眠れない夜は殆どなくなった。70歳になったときに人生を振り返ったら「55歳の頃は比較的楽しかったな」と言えるようになっているのかもしれない、と思った。働きづめに働くのをやめ、少し、幸せを感じている。
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