2013年08月09日 ---- ボス

ずるい、自民党員の発想

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公務員が優遇されすぎているという批判をかわすため財務省は昨年11月に国家公務員宿舎の家賃値上げを発表した。ところがこれを実行すれば「宿舎離れ」が進み逆に税金の無駄遣いを招くと自民党の一部議員が騒いでいるという。彼らは「値上げはするな」と叫んでいるという。バカみたいな話。どういうことか。◆「たとえば北海道では、公務員宿舎家賃は現在2万円程度だが、財務省の方針通りになると3万9千円程度になる。一方、道内で同じ程度の広さの民間マンションが7万円程度で入居できる。民間に入居すれば2万7千円の住宅手当が入るので負担は官舎でも民間でも大差がなくなる。その上、通勤手当もつく。」ということのようだ。「なるほど、そうか。」と腕組みして考えるバカな役人たちの顔が浮かぶ。◆この問題に直面した場合、まともな民間の経営者なら腕組みなどせず大声を出すだろう。「バカか!」「それなら現行2万7千円の住宅手当を削れ!5千円にしろ!」と。そうすれば住宅手当の出費は減る、家賃収入は上がる、公務員の制度改革が進んだとアピールできる。◆ずるく、視点を変えることによって、なんとか既得権を維持しようとする公務員。彼らの票を欲しがる自民党員。こんな状況ではこの国はずるずると沈んでいってしまうのだろうなあ、と朝刊を読みながら寂しくなった。

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