◎2013年09月04日 ---- ボス ◎
- そんなに面白い?
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映画をよく観る。劇場で年間50本近く観たこともある。話題の映画はなるべく劇場で観るようにしている。「これは面白い!」と思った映画は人にも勧める。逆に勧められることも多い。◆「是非、観てみて。きっと気に入ると思うよ」と強く勧められ、いつもそれほどでもないのがスタジオジブリの作品。残念ながら今回の『風立ちぬ』もそうだった。◆昨夜『風立ちぬ』を観てきた。かなり期待して観に行った。なんせ今、大きな「話題」の映画である。テレビのコマーシャルもいい。荒井由実の歌う「ひこうき雲」に昭和初期の青春、堀辰夫の「風立ちぬ」のアレンジとなると魅力満載。期待も高まる。◆残念。いつもながらのテンポの悪い展開。冗長。「絵」は悪くないが映画としての総合評価は「まあまあ」といったところ。子供なら面白いだろうが、この映画を強く推す方々がよく分からない。子供のように純情なのか、映画をあまり観ない人なのか、ジブリはなんでも大好き、という方なのだろう。◆・・・少し貶(けな)し過ぎた。生来の天邪鬼(あまのじゃく)である私はみんなが「良い!」というものには「そうなの?」といちゃもんを付けたくなる。ごめんなさい。◆それにしても宮崎駿監督の引退発表はなぜこのタイミングなの?と言いたくなる。『風立ちぬ』を出展中のベネチア映画祭の最中、賞がこれから決まるという時期。なにかの賞を受賞したとしても「引退祝い」と言われてしまう。ベネチア映画祭終了後に引退発表するのが日本人男子の取るべき態度だったと思う。残念だ。
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