◎2013年11月22日 ---- ボス ◎
- 会計検査
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水曜から始まった会計検査院による検査も今日でやっと終了する見込み。なにを検査しているのかというと防衛省が無駄遣いをしていないかということ。もっと言うと当社エアロファシリティーを儲けさせすぎてはいないかということ。「防衛省さん、もっと値切れるじゃないか!」と指摘できるところを探り出すのが彼らの仕事。当社が苦しんでいるどんなに理不尽な状況を見つけても「これではエアロさんが可哀そうじゃないか」などとは決して言わない。◆「当社は銀行から年利2%以上でカネを借りているのですよ。でも防衛省は1%しか出してくれません。」と泣きそうな顔をして私が言っても「ああ、そうですか。」でおしまい。彼らの仕事とは関係ないようだ。◆当社は私のポリシーで、ずるいことは一切しない。させない。だからなにを開示しても困ることはない。すべてをさらけ出す。しかし・・・。◆この会計検査の3日間。私は社長室から動けない。当社の会計士も私の部屋でスタンバイ。当社の担当者3人は検査資料作りと検査対応に多くの時間を強いられる。はっきり言っていい迷惑。◆今回来られた検査院の方々3名は皆さん穏やかな紳士。言葉使いも丁寧。とても感じのいい人ばかり。「なんでも言ってください」と彼らは言う。甘えて私はズケズケと言う。「たまには『これでは民間が可哀そうじゃないの?』というところも見つけて持って帰ってください。」と言う。言っても詮無い事と分かっていても言わないことができない。そんな私でも「この検査対応ですら非常に多くのカネと労力がかかっているんですよ。誰も払ってくれないのですよ。」とは言えない。私も気が小さい、紳士の経営者の一人である。こんなところでグチるしかないのである。
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