2014年01月09日 ---- ボス

「義理」と「道徳」

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机の後ろの壁に「義理 道徳」と大書された額を掛けている。経営者として、いや人間として、この二つを決して忘れてはならないと心がけている。◆年末27日、社内で仕事納めのささやかな宴会を開いた。皆、笑顔で飲んでいた。酒が進むと、自然と幾つかのグループができ、そこで各々が楽しそうに語り合っていた。60歳を過ぎた顧問たちのグループが向こうで話していた。私には聞こえないと思っていたのだろう。こんな話をしていた。「『義理』といえば普通は『人情』でしょう。ところがウチの社長は『義理』と『道徳』だ、と言っている。『義理人情』って言葉を知らないのかなあ・・」と一人が言えば「いくらなんでも『義理人情』って言葉は知っているでしょう」と答えていた。その後もこの会話は続いていたようだがそこから先は私には聞こえなかった。その場で口を挟んでも良かったが、酒の席、社長が真面目に講釈を始めても失礼だろうと聞き流しておいた。◆「義理人情」と言うが、時に「義理」と「人情」は対立する。「義理と人情を秤(はかり)にかけりゃ 義理が重たい男の世界」と「唐獅子牡丹」で歌ったのは高倉健さん。義理が人情より重たいのは任侠の世界だけではない。ビジネスにおいても「義理人情」とひとくくりにするのではなく「義理」と「人情」は分けて捉え、「人情」を棄ててでも「義理」を重んじることが最も大切であると信じて疑わない。◆「道徳」と「法律」も似たような関係。時に相反することがある。「法を犯しても良い」とは言わないが「道徳」を優先することが大切。◆そして「道徳」と「義理」は決して相反することがない。目指す方向、経営の根幹理念がぶれないことが経営者として最も大切なことだと思っている。◆少し難しい話、とりとめのない話になった。

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