◎2014年01月24日 ---- ボス ◎
- 大相撲
-
3歳まで大分県の国東(くにさき)で暮らし、4歳になる直前に父の転勤で大分市へ移った。大分市の自宅近所にはなぜか子供が少なく幼稚園に通う前の私は友達がいないため毎日自宅で読書をしたりテレビを見て過ごしていた。大相撲中継が楽しみだった。中でも大鵬が特に好きだった。◆あの時父が自宅に居た記憶があるから恐らく日曜日、千秋楽だったのだろう。優勝がかかった大一番、大鵬が柏戸に負けた。大鵬ファンの4歳の私は思わず声を上げて泣き出してしまった。「えーん、大鵬が負けたぁー」と泣いていた。父と母は、その私の泣く姿を優しく楽しそうに見てくれていた。そして笑顔で慰めてくれた。◆あれから50年以上経った。認知症の兆候が見られる母は新しいことはなにも覚えることができない。なにも覚えることができない母だが大相撲の話になると必ずこの「大鵬が負けたぁー」と言って私が泣いたエピソードを懐かしそうに笑顔で話しだす。私はいつまで経っても母にとっては可愛い子供なのだろう。◆明日、生まれて初めて大相撲を観に両国国技館へ行く。楽しんで来よう。
- コメント (0)