2014年03月04日 ---- ボス

「名を名乗れ!」だって?

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「△△建設さんがヘリポートに関して教えて欲しいとのことです」と女性スタッフから電話が回ってきた。△△建設は業界の最大手、スーパーゼネコンと言われる会社の一つ。これまで当社も幾つかのヘリポート工事でお世話になった。私は机の上の受話器を取り「お待たせしました」と電話に出た。受話器の向こうで若い声の男がしゃべりだした。「ヘリポートに関して少し教えて欲しいんですが。私は△△建設の設計部の○○と言います」 ◆丁寧ではあるが権高な感じのする話し方であった。「△△建設様、いつもお世話になっています。どんなご質問でしょうか?」私も丁寧に応対したつもりであった。すると先方が再度、名を名乗った。「私は設計部の○○と言います。」私はメモを取りながら確認した。「△△建設の○○さんですね。はい、どんなご質問でしょう?」◆すると先方はうんざりしたような声で「で、あなたは?」と尋ねてきた。「は?」と聞き返すと慇懃な声で「あなたの名前は?」と聞いてくるのだ。◆これまでに何度か仕事をしたことのある△△建設だ。業界最大手の△△建設だ。私は腹が立ったが丁寧に「失礼しました。私、キノシタと申します」と伝えた。先方は「キノシタさん?よろしく。でね・・・」とやっとヘリポートに関する質問を始めた。いろんな質問が出た。すべてに丁寧に答えた。最後に彼は「どうもありがとう」と電話を切った。ヘリポートの一般論で当社の仕事に繋がるような案件では全くない。電話を切ったあとも私はどこか不愉快だった。◆「教えてくれ」と電話をする。電話をした方が、教えを乞う側が、名を名乗るのは当然だろう。だが話が始まる前に「自分が名乗ったのだからお前も名乗れ」というのはどういうものなのだろうか。名前を尋ねるのなら、話が終わったあと「どうもありがとうございました。失礼ですが・・」と聞くのが礼儀だろう。◆業界最大手の会社の設計部に在籍すると、仕事の関係者はみなペコペコしてくる。ペコペコせず、自分に対して名を名乗ることをしない電話の相手に対し、きっと彼は「零細企業のヤツらは電話の礼儀も知らずに困るよ。こっちが名乗っているのに・・」などと思っていたのだろう。

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