◎2014年03月10日 ---- ボス ◎
- 卒業式
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故郷で中学校の校長をしている菅クンからメールが届いた。3月7日が卒業式だったという。「1年364日、大変な毎日だったとしてもこの1日で報われたと思うのが卒業式」だとあった。そしてそのメールには1枚の写真が添付されていた。可愛らしい笑顔の、制服を着た女子中学生と、彼女を挟んでご両親と思われる男女。後ろには菅校長を中心に教職員数名が立っている。女子中学生は嬉しそうに卒業証書を正面に掲げている。「午後から行った不登校だった生徒の卒業式」だという。◆理由なく不登校になる訳がない。彼女も辛かったのだろう。頑張ったのだろう。◆菅校長は彼女の後ろに立ち、穏やかな笑顔で写真に収まっている。全校生徒出席の卒業式の風景でもなく、生徒たちに囲まれての談笑風景でもなく、この小さな小さな卒業式の写真を私に送ってくれた。菅校長も心から喜んだことが伺える。◆この一枚の写真を眺めながら、なぜだか私は涙があふれてきた。あふれた涙が止まらなかった。悲しい涙ではない。複雑な安堵感、嬉しくて出てきた涙だ。みんな頑張っているのだな、私もとても嬉しくなった。
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