◎2014年05月13日 ---- ボス ◎
- 言ってはならない言葉
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15年ほど前の些細な事件をきっかけに、当社と三井物産エアロスペース㈱の間には妙な「わだかまり」ができていた。15年間の歳月が徐々に「わだかまり」を消してくれた。年齢がかさみ私も穏やかになった。素直に過去の非礼を詫びることができるようになった。◆ 昨日、夕方から三井物産エアロスペース㈱の方々を招いてヘリポートに関す る講習会のようなものを我が社で開催した。参加された皆様はとても若く、意欲あふれる好青年(女性も含む)ばかりであった。若い彼らは「わだかまり」があったことすら知らなかった。講習会のあと新橋の名門焼肉店「徳寿」でささやかながら楽しい宴会を持った。心から満足した。新たな、若い友人が大勢できたようで嬉しかった。◆宴会が終わったのち、余韻を楽しもうと思い一人、銀座の行きつけのバー「曜」へ顔を出した。カウンターの向こうの曜子ママと臨ちゃんが歓迎してくれるだけでなく、顔なじみのお客様たちも「おお、キノシタさん!」と笑顔で迎えてくれた。楽しい気分が倍増した。◆そもそも仕事で知り合うよりも酒の席で知り合ったり、ご近所付き合いで知り合ったり、あるいは学生時代の友人の方がビジネスは時にうまく行く。ビジネスは相手の人柄を見て決まるものだから。そう思っている。◆楽しいその勢いのままタクシーに乗って帰宅した。私は機嫌が良かった。調子に乗り、娘や家人にペラペラとくだらぬ話をしていたようだ。すると楽しそうな私に向かって娘が言った。「どうしてそんなに酔っぱらってるの?」 家人も同じような言葉を吐いた。「どうしてそんなに酔っているの?」◆一気に酔いが覚めた。父親が楽しそうに酔っぱらって帰宅したら「あら、なにか良いことがあったのかしら?」と振るのが良識ある魅力的な家人だろう。酔っぱらいに向かって「どうしてそんなに酔っぱらっているの?」などと聞くデリカシーのない嫁と娘。私はどう対応すれば良いのか分からない。家人と娘の前では不機嫌な態度でいる方が自然なようだ。
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