2014年07月29日 ---- ボス

もてるオジサマ

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Fさんはとても女性にモテる。私の回りで、同世代の男の中ではダントツに女性にモテる。Fさんの回りにはいつも女性がいる。◆同世代の男性と比較すれば、Fさんは自由になるお金と時間が多い方だ。でもそれだけで女性が寄ってくるわけがない。Fさんはキムタクにも郷ひろみにもガクト(GACKT)にも似ていない。キレイな顔と言えなくはないが、外見は至って普通のオジサン。お腹も私と同程度には出ている。スリムではない。ビシッと高級スーツを着こなすわけでもない。いつもよれよれ(に見える)服を着ている。なのに女性が回りにいる。女性からしょっちゅう携帯電話がかかってくる。LINEが送られてくる。なぜだろう。◆先日、Fさんと一緒にゴルフに行った。Fさんが自宅まで迎えに来てくれてゴルフの後は自宅まで送ってくれた。帰りの車は大渋滞にかかった。東関東自動車道の幕張料金所が近づいたときにFさんが聞いてきた。「こっちに行くっていうのはキノシタさんの美学に反しますか?反するなら止めますが・」と料金所手前、渋滞横のパーキングエリアを指差した。パーキングエリア内を抜けようというのだ。渋滞の前の方にワープしようというのだ。ズル込み?◆「僕が運転していたらできませんがFさんがこちらを通るのを止せとは言いませんよ」と答えた。Fさんはニコっとしてパーキングエリアに入って行き、エリア内に止まることなく前方口から出て行った。そして渋滞の前の方にスルっと入った。助手席のこちらは気持ちがいい。◆自分は「道徳」などと言って正直に渋滞の後ろに並ぶ。でも助手席に乗ったときに運転者がちょっとズル込みをすることに快感を感じる私がいた。そしてFさんがズル込みしたことを知る者は回りには私以外にはいない。回りのだれもFさんのズルに気付いていない。誰も不快にせず自分と助手席者をちょっと楽しくさせる。こういうちょっとした「不道徳」が女性にモテる秘訣なのだろうな、とその時に思った。◆「ちょっとした不道徳」も自分では冒すことのできない私は相変わらずモテないオジサンのままである。

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2024年04月24日 ボスの
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