◎2014年09月08日 ---- ボス ◎
- 「先に領収書を寄こせ」だって?
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毎日毎日、山のような書類にハンコを押す。実印・会社印・代表取締役印・銀行印・個人実印・認印・会社名ゴム印など。他にも海外との契約書にはサインが必要。毎日、1時間以上をハンコ押しとサインに費やす。なんとかならないものか。内容を確認もせずにハンコを押すことはできない。とくに実印、代表取締役印、銀行印の三つは担当者に内容を確認することが増える。◆たまにおかしな押印を求められる。「○○建設さんが、手形を送るから先に領収書を寄こせって言うんです」と言って経理担当の職員が領収書を持ってやってきた。「はあぁ?領収書っていうものは『間違いなく受け取りました』っていう証(あかし)でしょ。なんで受け取ってもいないものに領収書が出せるの?おかしいでしょ?」と担当者に言う。すると彼女は「ええ、私もおかしいとは思うのです。ですが○○建設さんは『他の出入り業者にも同じことをお願いして同じようにやってもらっている』というのです。『ウチの会社のやり方が信用ならないというのでしたら手形を取りに来てください』と言われました」と困った顔で答える。・・・「ああ、そうだったね。○○建設には前にも同じこと言われたね。」◆しようがなく私は領収書に代表取締役印を押し収入印紙に消印を押す。スーパーゼネコンの一つ。このやり方でこれまでトラブルはなかったのだろう。それにしてもこの常識に欠ける、自分のところの論理だけで協力会社を無理やり納得させるやり方は「おもてなし精神」が大きくかけていると指摘したい。◆まともな会社からは「書留郵便」で手形が送られてくる。気の利いた会社は手形と一緒に「領収書」と返信用封筒が同封されてくる。私は手形を確認した後にその領収書に代表取締役印を押すだけで良い。◆些細なことだが、非常識な会社はその会社のトップが「おかしいよ」と言い出さなければいつまでも改まらないのだろう。或いはマスコミが「こんな非常識な会社がある」と取り上げなければ・・・。だがきっとトップが知るにも、マスコミが興味を引くにも小さすぎる案件なのだろう。私のイライラはつのるばかり。
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