◎2014年10月15日 ---- ボス ◎
- 「旨いラーメンは売れる」ではない!
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「安くて美味いラーメン屋なら行列ができるほど繁盛する」と思っている者が多い。そんなことはない。安くて美味いラーメン屋が潰れたのを幾つも見てきた。◆私は会社経営をラーメン屋に置き換えて説明することが多い。「安くて美味いのだから売れるはず」なんていうのが一番ダメ。まずは謙虚に。◆「安くて美味く」てもそれをきちんと伝えなければ客は来ない。そこで広告があり宣伝がある。ラーメン屋なら口コミが一番。とにかく「あそこに安くて美味いラーメン屋がある」と多くの方に知ってもらわなければならない。◆毎日行列ができていた「安くて美味いラーメン屋」が潰れるのは店主が病気になったり事故にあったりした場合だ。きちんとレシピを信頼できる者に伝えておかねばならない。多くのラーメン屋は店主一人が秘伝のレシピを知っているワンマン経営。コストがかからず利益は大きい。しかし事故や病気でその味は提供できなくなる。そうなるとアルバイト店員は職を失い、楽しみに店を訪ねた客たちは閉店の知らせにがっかりする。「リスクヘッジ」の意味からも「お客様への誠意」からもレシピの共有は大切なこと。一人ですべてを賄うなんてとんでもないこと。◆会社でも「的確な広告宣伝」が大切。「情報の共有」が大切。そしてそれら以上になによりも大切なのがやはり「おいしいラーメン」、つまり「顧客が喜んでくれる商品の開発・販売」である。◆何度も何度も、部下たちに話してきて口が酸っぱくなってきた。
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