2014年10月24日 ---- ボス

マタハラ

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マタニティーハラスメント(通称マタハラ)という言葉を知ったのはつい最近だ。ハラスメントはともかく中小企業の経営者にとって大変な問題になっていることは知っていた。「出産を機に退職を促したらいろいろとやっかいな問題になった」と嘆く経営者を何人も見てきた。「専門職や総合職の女性職員に対してならまだ分かる。一般職の職員に退職を促すくらいは許されるべきだ。」との主張もよく聞く。最も多いのが「一般職職員の長期休暇取得を義務化するのならそれを公が補填する制度を先に作るべきだった」という意見。私もそう思う。一般職職員の長期休暇を保証するには中小企業にとっては莫大な費用がかかる。これこそまさに逆進性。大企業にとっては大した負担にならなくても会社規模が小さくなるほど負担は増える。◆我が社には子育ての最も忙しい時期を終えパート或いは契約社員として働いてくれている優秀な女性スタッフが二人いる。二人ともアタマは良いし気が利く。仕事ができる。社員全員からの信頼も厚い。やがて正社員になるかもしれない。彼女らは恐らく出産前もどこかの企業で働いていたのだろう。そのときにマタハラがあったかどうかは聞けないが、辞めなくて済むのなら辞めたくなかったのではなかろうか。◆私は、8歳で父を亡くすまでは小学校から帰宅すると母が「お帰り」と笑顔で迎えてくれていた。父を亡くし、母が勤め出し、その後は我が家から笑顔と笑い声がしばらく途絶えた。子供にとって母親は大切。父親よりもよほど大切。◆我が家も、家人は出産を機に会社を辞めた。出産後はパートをしながらも幼稚園や小学校から帰ってくる子供たちを「お帰り」と笑顔で迎えた。子供たちが幼いころは経済的にも苦しくどこにも連れて行くことはできなかったが我が家には母親(家人)を中心とする笑顔と笑い声があった。◆「マタハラだ!」と叱られるのが恐ろしいが、なんとか経済的にやりくりできるのなら母親は子供が小さい頃はなるべく子どもと一緒に居てあげて欲しい。小さければ小さいほど。◆最近は普段は子育てをテレビと「学童保育」に任せ、「学童保育」にいろいろと注文を付け、夏休みと正月は子供を連れてハワイに遊びに行くような家庭が増えている。私も一家族知っている。おかしくないか?おかしい。◆政府は「男女雇用機会均等法」でなんでも「男と女は一緒」にしたがるが「男と女は別」なのである。マタハラ禁止を厳しく指導するのも良いがそれ以上に「子育て中女性のパート雇用促進」だとか「子育て中パート女性の賃金アップ」に注力すべきだと思う。それによって安心して子作り・子育てができるようになると思うのだが・・。◆誤解されたくないので最後に確認しておくが私が言いたいのは「マタハラ容認」ではなく「出産および子育てに専念したパート主婦の雇用促進・賃金保障による社会の安定。さらには子育て後女性の雇用促進が急務」ということである。

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