2014年11月07日 ---- ボス

コミュニケーション能力

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先週は連日、中途採用希望者の面接を行っていた。景気が良くないためなのか予想していたよりはるかに多くの方々が応募くださった。応募者にとっては約20名の中から一人しか選ばれないという狭き門になってしまった。その一人となったYさんに週末に内定通知を送っていたのだが先ほどそのYさんから「よろしくお願いします」と連絡が入った。来月からまた仲間が一人増える。楽しみである。◆今回は「ある程度英語ができること」を採用条件として募集した。応募くださった人の中には同時通訳ができそうな英語の達人もいた。半数以上は海外生活経験者であった。約20名の応募者の平均年齢は30歳くらい。彼女たちにいろんな質問をした。「今後の目標」を訪ねると多くの者が「英語のスキルをさらに磨いて、コミュニケーション能力を高めたいです。」などと答えた。その都度私は「英語のスキルが向上することとコミュニケーション能力とはほとんど関係ないよ。」と意地悪く諭した。◆本当に不思議に思ったのだが「英語が得意」「海外経験が豊富」な彼女たちは総じてコミュニケーション能力が低いのだ。英語が話せることがコミュニケーション能力だと勘違いしているのだ。30歳になるこれまで誰も彼女たちに注意しなかったのか◆面接ではまず服装を見、髪形を見、化粧を見、顔を見る。まずは外見だ。断っておくが美人を求めるわけではない。当社のお客様の視線になって好感度を見るのだ。そしてオフィシャルな場でのふるまいを見る。親からどのようにしつけられたのかを探る。物腰を見、彼女の視線を追う。彼女が緊張していることは問題ではない。穏やかさを図り、意思の強さと協調性のバランスを探る。上手につくろっていても20分も話せばボロが出る。◆「英語が得意」という彼女たちの多くが最初の3分でボロが出た。好感度が低いのだ。「英語能力」で勝負しようとしてくる。コミュニケーション能力に欠けるのだ。それを彼女らは気付いていない。英語が堪能な一人がこう言った。「先ほど社長様は〇〇〇と申されましたが・・・」・・・。いくら英語が上手くても私に対して「申されましたが・・」などという訳のわからない言葉を使うようではお里が知れてしまう。◆「英語の前に正しい日本語を勉強しなければ、あなたにとっての英語は『宝の持ち腐れ』になってしまいますよ。」と言ってあげたかったがさすがにそこまで言うことは慎んだ。

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2024年12月20日 ボスの
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  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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