◎2014年11月21日 ---- ボス ◎
- 相続税を上げろ!
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アベノミクスにより市場にオカネがジャブジャブと供給されているが景気は予想外に上向いてないという。ジャブジャブ供給されたオカネはどこへ行っているのか。答えは「お金持ちの財布の中」である。株式市場へ向かったり、タンス預金になったり、大企業の剰余金になっている。いわゆる退蔵金(滞蔵金とも言う)となって彼らの資産を増やすだけの結果となってしまった。◆かねてから、この退蔵金が景気上昇につながらない一番の原因だと私は述べてきた。(http://www.aomametengo.com/economics/01.html)これは間違いない。◆しかしバブル崩壊を経験した臆病な金持ちたちはいま、得たカネを使わずにいざというときに備えている。「みんながオカネを使えば景気が良くなる」ということを知ってはいるが自分は使わない。これでは景気が良くなるはずがない。◆景気刺激には消費税率を上げるのではなく相続税率を上げるべきでその控除を下げるべきなのだ。「貯めたオカネは天国へは持っていけないし子供にも渡せない」と制度化すれば皆が生きている間に使ってしまう。間違いなく景気は良くなる。(http://www.aomametengo.com/economics/06.html)◆今年の正月のテレビ番組で読売新聞の渡辺恒雄社長は中曽根康弘元総理との対談で「相続税収入などたかだか1兆5千億円。こんなものいじったって大した税収増にならない。ほっておけばいい。」とアタマの悪い発言を繰り返した。大新聞のオーナーと元総理が「目先の税収額がいくらか」程度しか視界が開けていない我が国の現状を寂しく思った。◆今日、衆議院が解散し来月14日に選挙となる。アタマの悪い、カネ儲けにしか興味のない、つまらない候補者ばかり並んでいる。彼らは方策もないのに「景気を良くします」とのたまっている。これじゃダメだ。
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