2014年12月04日 ---- ボス

建築屋のコミュニケーション下手


昨夜、当社の建築屋3人を連れて銀座に繰り出した。たまにはおいしいものを食べさせてあげようと高級割烹を予約していた。靴を脱いで座敷に上がる。個室にL字型のカウンターがあり並んで座った。私は接待などでよく使う店。すこぶる美味い。ミシュランから「☆」の打診があったが「常連客が入れなくなっては困る」という理由で断ったという。◆「我が社の建築屋さんたちと楽しいムードで真面目な話をしよう、彼らはきっとこの店の料理を喜んでくれるだろう」、と期待しながらビールでスタートした。◆そもそも「建築屋とパイロットはコミュニケーション下手」と私は決めつけていた。どちらとも一人でやる仕事が多い。自分が任せられた仕事はとりあえず一人で完結させることが多いのだ。客と直接話す機会は少ないし組織の中で上司や同僚と交わる機会も多くない。そこがチームでモノづくりをする土木屋との大きな違い。果たして当社の建築屋の幹部連中はこの店でどんな話で盛り上がるのだろう。◆1杯目のビールを飲み終える頃までは上手に仕事の報告をしてくれていた。焼酎に変わったあたりからバランスが崩れた。「建築屋のコミュニケーション下手」がもろに出始めた。仕事の話をするのはいい。冷静に話しながら美味い料理と酒を楽しめばいいのにそれができない。◆仕事の話に熱くなり、話し出したらしだいに声が大きくなり止まらない。カウンターの向こうで料理の説明をしようと料理長がタイミングを見計らっているが建築屋はしゃべり続ける。一人がやっとしゃべり疲れたようで料理長がその一瞬のスキを狙って料理の説明を始めようとするがそれを許さずもう一人がしゃべり始める。料理長は説明を諦めた。そこで私がしゃべる二人を制した。「しゃべるヤツがコミュニケーション能力が高いと思ったら大間違いだ。自分の考えを述べ相手の意見を聞く、これができなければダメだ。その場その場で自分の発言を冷静にとらえろ!」と◆「仕事の話をしている」ということが免罪符になり他のことに気を回せないコミュニケーション下手。それを黙って聞いているコミュニケーション下手。こんな彼らを客先に行かせて良いものだろうか、客と一緒に酒を飲ませて果たしてお客様は喜んでくれるだろうか、いろんな心配が生まれた夜だった。◆美味しい食事のあと、私は一人でジャズバーに向かった。本当は4人で行きたかったが「こいつらにジャズバーは無理」と見切った。頑張ってくれているのは分かるのだが、常に回りを意識し続けなければリーダーにはなれない。

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