2015年02月16日 ---- ボス

ヘリサイン・・本末転倒の愚

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東京都は億単位のカネをかけて、救急活動ヘリコプターが建物を識別できるよう、屋上に施設名などを表示する「ヘリサイン」を描かせている。防災拠点となる学校や病院などに550か所ほど整備する予定という。東日本大震災を踏まえ、避難所などで孤立した被災者らを迅速に救助する体制を整えるためと聞くと航空行政を知らない都民は「それは良いこと」と思ってしまう。大きな反対もなく予算は着々と消化されている。「ちょっと待て!」と言っているのは日本中で私一人のようだ。◆本来、病院ヘリポートには世界共通の『病院ヘリポートマーク』を記入するべきなのである。世界共通の『病院ヘリポートマーク』とは「白の十字」の中に「赤のH」を記入するもの。大規模災害が起これば国内はもとより海外からも応援のヘリコプターが飛来する。それらのヘリコプターが「あそこが病院だ!」と一目で認識できるマークなのだ。ところが東京に関しては「国土交通省航空局」や「自治省消防庁」が独自の「無様なチェックリスト」を持つためにこの「世界共通マーク」を描けない。彼らが描かせるのはどこも同じ〇にHのマークなのだ。日本のヘリポートはオフィスビルも学校もマンションもそして病院も同じマーク。これではどこが病院なのか上空からは分からない。分からないように指導しておいて今度は多額の税金を使って「分かるようにヘリサインを描きましょう」という。バカみたい。本末転倒。緊急時に「ヘリサイン」なんて誰も読まない。◆私は航空関係の新聞でもこのことを訴え、国交省や消防庁の役人にも訴えたが誰も聞こうとはしない。「この話を聞くと面倒なことになりそうだなあ」というのが一様に彼らの態度なのである。総じて日本の役人はダメなのである。

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