2015年03月20日 ---- ボス

罪と罰

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昨年9月、ラーメン店の客が他の客をイスから引き倒し、顔や腹を数回踏みつけて死亡させた事件があった。この男は犯行の後に席に戻りラーメンを食べ終えて店を出た、と当時のマスコミが伝えていた。残忍、凶暴で自分勝手な犯行。犯人は38歳というが、恐らく若いころからいろいろと事件を繰り返していたのではないだろうか。◆昨日、東京地裁はこの男に懲役7年の判決を言い渡した。ちなみに求刑は懲役10年であった。◆「短い!」「軽い!」「甘い!」と思う者は私だけではなかろう。なにに腹が立ったのか知らないがたまたまラーメン屋で隣に座った男を殺しておいてその後ゆっくりラーメンを食べるような異常な男。芯から腐った男。こんな男がたった7年で娑婆に戻ってくるのだ。いや、まじめを装って模範囚として過ごせばおそらくは6年以内に戻ってくるのである。6年後はまだ44歳。日本の、バカが付くほど優しい優しい裁判所はたった6年間の刑務所暮らしでこの男が更生すると信じているようだ。◆「確率」で物事を考える癖のついている経営者からすればこんな判決は「とんでもないこと!」だ。44歳で娑婆に戻った彼は恐らくまた誰かに迷惑をかけるに決まっている。人を殺したあとにラーメンを食えるような男がたった6年間の刑務所暮らしで反省し更生するなどと期待するほうも異常だ。◆平和な我が国は「罪」に対して「罰」が軽すぎる、と常々思っている。罪を犯しておいて捕まったら「運が悪かった」となる。罰が軽いから反省などしない。また同じ犯罪を繰り返す。「駐車違反」などはその典型的な例。とにかく「罰」が軽い。これでは犯罪は減らない。犯罪が減らないということは悲しい被害者が増えるということ。「駐車違反」を繰り返すのを看過することはできても凶暴な殺人者をたかだか6年で出てこられるような制度はとてもとても許せるものではない。

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2024年12月20日 ボスの
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  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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