◎2015年03月23日 ---- ボス ◎
- 高校野球
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ボーっとして過ごすことが嫌いな私は休みの日もスケジュールが埋まっている。出張かゴルフが多いが、友人と小旅行に出かけたり或いは田舎の母親を見舞ったり、意外と忙しく休日を過ごす。ところが先週の土曜日、予定していたゴルフが急遽キャンセルとなったため久しぶりに午前中を自宅でボーっとして過ごすことになった。朝食を済ませ、ソファでコーヒーを飲みながらテレビのチャンネルを回していたらちょうど春の選抜高校野球の開会式をやっていた。若人がひたすらに何かに打ち込む姿は美しい。「なんのためにそんなに頑張るの?」と聞かれて即座に答えられる高校球児は少ないだろう。「プロ野球選手になりたい」と答える一部の野球エリートを除くと彼らの答えはバラバラだろう。◆ただ、目の前にある野球を「上手になりたい」「勝ちたい」という単純、純粋な気持ちで一所懸命に白球を追いかける。多くの高校球児にとってそれが将来、大きな大きな財産になるということを彼らはまだ知らない。それがまた素晴らしい。カネでも名誉でも快楽でもない「何か」が分からないままにひたすらに頑張る彼らを見るのが好きだ。◆開会式は素晴らしかった。敦賀気比高校の篠原涼主将は「グラウンドに チームメートの笑顔あり 夢を追いかけ 命輝く」との短歌を織り込み素晴らしい選手宣誓をした。開会式で国家独唱を高校生がするとは知らなかったが帝京大高校の足立歌音さんの「君が代」はとても素晴らしかった。一つ残念だったのは整列してこれらのセレモニーを見る選手たちの態度。帽子に手をやる者、顔を掻くもの、空を眺める者、とにかく直立不動「気をつけ」ができない。指導者は野球技術の向上とともに式典での態度をもう少し厳しく教えてあげて欲しかった。と言っても、現代の子供たちにそれを求めるのは無理なのかもしれない。自衛隊の式典と比較してしまったこちらが悪いのか・・・?◆いずれにしろ恐らくこれまでは全く興味がなかった「開会式」のテレビ中継を今年はゆっくりと楽しんで観ることができた。「オレも歳とったな」と思った。コーヒーを飲んでいたのだけれど、いつの間にかお茶に替わっていた。◆頑張れ!高校球児たち。
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