2015年04月01日 ---- ボス

野球観戦

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野球通でもないし、どこの球団のファンというわけでもないが年間に4,5回程度、野球場へ足を運びプロ野球観戦を楽しんでいる。昨年はヒューストンのアストロドームでアストロズの試合、シカゴのリグレーフィールドでカプスの試合と、2回も大リーグの試合を観戦することができた。忘れられない楽しい思い出になる。◆テレビ観戦と違い、野球場には言葉に表せない独特の空気がある。特にプロ野球には「観客に楽しんでもらおう」という企業意識があちこちにみられ、経営者としてはそれらも勉強になり一層楽しい。◆やはりナイターがいい。できれば屋根(ドーム)はない方がいい。自然の風を感じつつ、夜、ビール片手に、ライトアップされた芝生の上の贔屓の球団を応援する。ああ、楽しい。◆プロ野球の球場では重たいビールタンクを背負ったお嬢さんが笑顔でビールを売りに来る。彼女らの一所懸命さにも心打たれる。つい「もう一杯」と頼んでしまう。アメリカは違った。アストロドームでもリグレーフィールドでも、ごついお兄さんが缶ビールを売り歩いていた。私はもちろん彼らからは買わなかった◆幕張に住む松崎さん(通称マッちゃん)は熱狂的なロッテファン。私は彼に誘われて毎年一度はマリンスタジアムでロッテの試合を観戦する。マリンスタジアムへ行けばマッちゃんは有名人。マッちゃんもロッテのことはなんでも知っている。ビール売りのオネーサンのことまでよく知っている。マッちゃんとロッテ戦を観にいくとき、私は試合よりもマッちゃんのはしゃぎっぷりを楽しんでいる。マリンスタジアムに居るあいだは、たとえロッテが負けていようと笑顔が絶えないマッちゃんだが、そのマッちゃんがある話題になると怒りだす。「〇〇がバカだから、こんなことになるんですよ。ファンのことなんか考えてないんですよ。自分がめんどくさいことになりたくないだけなんですよ!」と声を荒げる。ファウルゾーンに大きくせり出したフィールドウィングと呼ばれる席にネットが設置されたことに怒っているのだ。「この席は選手と一体感を味わえる特等席ですよ。それなのに『安全のため』とかいってこんなヤボなネットを設置されたら興ざめでしょ!」というのだ。このマッちゃんの意見に私も大賛成。万一ボールが飛んできてケガしてもそれは『自己責任』であって球団が責められる問題ではないだろう、と思っていた。アメリカの両スタジアムにも、もちろんネットはなかった。◆札幌ドームでの観戦中にファウルボールが顔にあたり失明した女性が「防球ネットなどを備えるべきだった」などと主張し、4650万円の損害賠償を求め日本ハムを訴えた。札幌地裁は「ドームの設備は安全性を欠いていた」と、原告の訴えをほぼ認めた。◆女性は確かに可哀そう。だがこれを「球団側の責任」とする地裁の判決はどうだろう?なにもかも「安全優先」では我が国のエンターテインメントは廃れてしまう。私はマッちゃんを応援する。



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