2015年04月16日 ---- ボス

おかしい!産経新聞

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産経新聞の前ソウル支局長は、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領のスキャンダラスな噂をネット新聞に報じたために名誉棄損だとして在宅起訴され、出国禁止措置を取られていた。8か月以上続いていた出国禁止措置が先日ようやく解除され、前支局長は久しぶりに帰国した。韓国のメディアが既に報道している噂を、日本の大新聞が書いたからといってヒステリックに反応する韓国政府の「出国禁止」という措置は、世界の自由主義先進諸国の常識からすれば「異常」である。◆とは言え産経はあの時に、くだらぬスキャンダラスな噂を報じる必要があったのだろうか?「東京スポーツ」や「週刊ポスト」が報じるなら分かる。天下の日本の大新聞が報じなければならない噂ではなかったろう。ほんの少しだが、韓国政府の怒りも理解できる。「産経には悪意があった」と思われてもしょうがない、と思う。◆前支局長が帰国した翌日、産経新聞のコラム産経抄は「・・・(前支局長)は、久しぶりの家族だんらんを楽しんだはずだ。」と書いた。その前日、同じく産経抄は「オバマは・・キューバとの国交正常化を『政治的遺産』として残したいはずだ」と書いた。3月30日には「・・・三津五郎さんも楽しみにしていたはずだ」と書いている。このように産経抄には「・・・はずだ」が異常に多く出てくる。◆今年に入って、4月15日までに産経抄にはなんと23回も「はずだ」という表現が登場している。同じ期間に朝日新聞のコラム天声人語には引用文で一度「はずだ」が出てくるだけ。23対1、これも「異常」ではないか。◆「手を離せばボールは下に落ちるはず」「強く叩けばガラスは割れるはず」などとの物理的に自明のことに「はず」が使われるのは問題ない。しかし「彼はこう思ったはず」「彼女はこうしたはず」と自分の推測を「・・はずだ」と断言し、それを繰り返す産経の思慮の浅さを憂う。不愉快に思う。◆「この記事を流せば韓国嫌いの日本人は喜ぶはずだ」「この記事を流しても韓国政府は産経新聞に対してなにもできないはずだ」「韓国のメディアが流した記事なのだから(事実であろうがなかろうが)名誉棄損にはあたらないはずだ」・・・・そんな気持ちが前支局長にあったはずだ。・・・・・もとい「そんな気持ちが前支局長にあったのかもしれない」

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