2015年07月07日 ---- ボス

民主主義に疑問

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何度もこの欄で「社長を立候補制にして社員の投票で選ぶようなことになればその会社はすぐに潰れてしまう」と書いてきた。社長になりたい者は「私が社長になったらみなさんの給与を3割アップにします」と約束すれば社員は彼に投票するだろう。◆ギリシャでは国民投票で、トロイカから提示されたギリシャ支援プログラム延長条件「財政緊縮案」に「反対」との結論を出した。テレビでは馬鹿なギリシャ国民が「民主主義の勝利だ!」などと浮かれ踊っている様子が流れていた。◆恐らくトロイカはこれ以上のギリシャ支援を止めるだろう。ギリシャはユーロ圏を離脱することになり一時的に世界経済は混乱するのだろう。◆「衆愚政治」という言葉は皆が知っている。世界の各国は「衆愚政治」によって何度も失敗を繰り返してきた。今回のギリシャの国民投票はまさにその衆愚政治の典型だ。◆「民主主義」=「多数決」⇒「国民投票」という図式を早く改めなければならない。今回ギリシャが取った行動は、我が国の国民にとっては「民主主義」≒「衆愚政治」ということに気付く良いチャンスでもある。マスコミも政治かもそのことを国民へ大きな声で伝えなければならない。◆だが残念なことに、人気取りに終始する我が国の政治家も「衆愚政治」に向かって一直線だ。「選挙権年齢を18歳に引き下げる」法案に「反対」票を投じた議員は一人もいなかった。国民のも政治家も大半は愚かなのである。目先の「楽」が将来の「楽」に勝つようである。

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