◎2015年07月24日 ---- ボス ◎
- 戦争法案
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最高裁がなんと言おうと「自衛隊の存在は憲法違反」だと個人的には思っている。「憲法違反だから自衛隊は要らない」と主張したいわけではない。「憲法違反だけど自衛隊は必要」と思う。おそらく我が国のある程度以上の教養を持った方ならこの「自衛隊の存在は憲法に反する。しかし自衛隊は必要だ」と感じている人が「実際には」もっとも多いのだと思う。「実際には」と断ったのは「そうなんだけど、立場上それは言えない」という人が多いから。◆「自衛隊は憲法違反だけど自衛隊は必要」と思っている人は多いが「それなら憲法を変えよう」という方向へは進まない。「平和憲法」の意味は大きい。戦後70年間、我が国は平和であった。だから簡単に変えられない。そこで無理して「憲法解釈」によって「自衛隊は合憲」としてきた。どう考えたって「無理な憲法解釈」だ。中学生でも「おかしい」と思うだろう。◆少し前までは「非武装中立」を謳う政党があった。「自衛隊は憲法違反。自衛隊は要らない。我が国に自衛隊があると相手国の脅威になる。相手国も軍備をし、お互いに軍備競争になり、その結果戦争に繋がる可能性が増す」というのが彼らの理論であった。さすがに現在ではそのような能天気な理想論者の声は聴かなくなった。あのとき彼らの声に煽られて自衛隊を無くさなくて良かった。◆さて「集団的自衛権」に関する昨今の問題である。難しい。「新たな憲法解釈により集団的自衛権を認めよう」とする与党に対し「そんなことを容認すると我が国が戦争に巻き込まれる」と野党は反対する。マスコミの多くは野党側についている。◆一つ許せないことがある。与党の出した集団的自衛権を認める法案を「戦争法案」と名付け、無知な国民に「戦争になりますよ」と煽り続ける野党の一部。私は別に自民党を擁護する立場にはないが、安倍政権は「戦争がしたくてこの法案を出したわけではない」ことだけは明確である。安倍政権としては「この法案を通すことによって戦争になるリスクは減る」と信じているのだ。戦争のリスクを減らしたいがためにこの法案を提出したのだ。◆かつての「自衛隊論」と同じ。あった方が戦争になる確率が増えるのか、ない方が増えるのか、なかなか一般人には判断が難しい。◆どちらがリスクが減るのかを論じるのではなく、単純に「戦争法案」などと名前をつけ無知な国民を誘導する野党はあまりにも卑劣だと思う。◆断っておくが私はこの法案に賛成だ、というわけではない。「難しい問題だ」と思っている。
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