2015年08月03日 ---- ボス

陽水の『リンゴ』

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井上陽水の曲でリンゴがテーマになっているのは「窓の外ではリンゴ売り 声をからしてリンゴ売り きっと誰かがふざけ て リンゴ売りのまねをしているだけなんだろう」と歌う『氷の世界』。  吉田拓郎の曲でリンゴがテーマになっているのは「ひとつのリンゴを 君が二つに切る 僕の方が少し大きく切ってある そして二人で仲良くかじる」と歌う『リンゴ』。  どちらも彼らの代表曲。私にとっては青春時代の懐かしい、甘酸っぱくほろ苦い思い出に結びつく。◆先日、銀座の山野楽器をぶらついていたら陽水の新しいアルバム「UNITED COVER 2」を紹介するポスターが目に付いた。見ると曲目の中に『リンゴ』とある。そう、拓郎の『リンゴ』を陽水がカバーしたもののよう。すぐに購入した。すぐに聴いた。いい。とてもいい。◆さすがの陽水もすでに66歳、昔のような透明感のある張った声は出ない。だが味のある、少し枯れかかった、深みのある声で、ジャズアレンジで歌い上げる陽水の『リンゴ』、お勧めである。◆陽水と拓郎の曲に、ほろ苦い思い出がまとわりついているであろう、私と同世代の男たちには特にオススメである。

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