2015年09月29日 ---- ボス

税務調査

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爽やかな秋晴れ。昨夜、飲み過ぎなかったため寝起きも悪くなかった。早朝、自宅近所のヨガスタジオへ行った。今朝のレッスンは屋外のウッドデッキで行われた。女性インストラクターにオジサン生徒が3人。オジサンたちは皆カラダが思ったように動かない。それでも頑張って一時間、汗を流した。帰宅し、シャワーを浴び、スーツを選び、久しぶりにネクタイを手にした。「そうだ、今日からネクタイをしよう」・・・ウッドデッキの上でウサイン・ボルトのような恰好をしているときにふと思ったのだ。◆この秋、最初のネクタイをどれにするか、少し迷った。迷った末に、お気に入りのエルメネジルド・ゼニアの赤いネクタイを選んだ。気分が引き締まる。ちょうど今日から我が社へ税務調査が入る。なにも悪いことはしていないが、それでも外部の方にすべてを見られるのは気持ちの良いものではない。緊張もする。「イヤだな」そう思いながらネクタイを締めているときに榎徹(えのきとおる)君のことを思い出した。◆今は大分県東部振興局長という要職にある榎君は佐伯鶴城高校の一年後輩であり、一浪して入学した私と九州大学では同学年になり、私と同じく5年間大学に通って、一緒に卒業した。卒業前の一年間はほぼ毎日一緒に生活していた。私が高校時代に一学年上級であったという理由だけで榎君はいろいろと気を使ってくれた。私は彼を、弟のように感じていた。本当にお世話になった。その榎君は卒業し大分県庁に入ると最初に県税事務所に配属された。就職後、彼と最初に会ったのは多分正月休みで私が実家に帰省したときだったのだろう。榎君はずいぶんと疲れていた。疲れているようではあったが笑顔でいろんな話をしてくれた。◆「キノシタさん、県税事務所っち言うところん仕事はきついでぇ。なんもいいことん無えで。仕事とはいえ、どこに行っても嫌われるしなあ。割に合わん仕事やわあ。笑顔で『いらっしゃい』って迎えられることなんか無えけんなあ」・・・高校時代、大学時代と榎君は人に嫌われることがまったく無かった。誰からも慕われていた榎君にとって、県税事務所の仕事は「嫌われるのも仕事」であり、かなり厳しいものであったようだ。私は榎君に同情した。◆「今日は芝税務署から来られる係官の皆様を笑顔でお出迎えしよう」・・・ネクタイを締めながら榎クンを思い出し、優しい気持ちになった。

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2024年04月24日 ボスの
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