◎2015年10月05日 ---- ボス ◎
- かわいい自分には旅をさせよ
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国内47都道府県、行ったことがないところはない。しかもそのすべてで二泊以上した。国外でも20を超える国を巡った。平均的な58歳と比べればかなり多い方だろう。だがそれらの多くは仕事を絡めてのもの。純粋に「旅行」と言えるものは数えるほどしかない。出張のついでに半日間程度の観光を楽しむ余裕は作ってきた。国内出張では美術館巡りを楽しんだし海外出張では必ずジャズバーを覗いてみた。名所旧跡も回った。海外でのゴルフもおそらく30ラウンドはしただろう。楽しい想い出も多い。だが今年からは出張を減らしている。私が出張に行っていては後進が育たない。若い連中に積極的に客先を回ってもらいたい、そんな気持ちから出張を控えるようになった。そのため今年になって私のプライベートでのゴルフのラウンド数は増えたが飛行機や新幹線に乗る機会は減った。◆出張以外では殆ど旅行をしていない。忙しい、カネがない、疲れが溜まっている、予定が立てられない、などと自分に言い訳してきた。いや、それよりも「仕事で出張しているから・・・」という言い訳が多かった。◆郷土の友人、菅淳(すがあつし)君から一冊の本を勧められた。『かわいい自分には旅をさせよ』(浅田次郎) 読んでいて、旅に出たくなった。出張ではない純粋な旅行を楽しみたくなった。◆浅田氏は言う。「金だの時間だの手間だのと、旅に出かけぬ理由を思いつくのは簡単だが、よく考えてみれば金は貯めるものではなく使うものであり、時間はあるなしではなく作るものであり、手間を惜しむは怠惰の異名にすぎない。つまり旅に出てはならぬ合理的な理由は、実はなにもないのである。」・・・・・まさにそのとおり。
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