2015年10月28日 ---- ボス

罪は消えない

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いつ頃までだったかはっきりしないが、昔は容疑者を伝える報道では彼の前科を併せて報道していた。ところがいつのまにか容疑者報道で彼の前科に触れることがなくなった。「懲役刑に服せばそれだけで十分に罪を償った」というバカな、異常に犯罪者に優しい思想を持った人間が報道機関の大半を占めるようになったのだろう。「罪を償った人の前科を報道するのは人権侵害」になるという。バカな話。そんなに簡単に罪が消えてはたまらない。◆無罪報道も同じ。大阪市東住吉区で1995年、保険金目的で自宅に放火して小学6年の娘を殺害したとして、殺人罪などで無期懲役が確定した母親と内縁の夫、両受刑者の無罪が決定しそうだ。無罪が決定すれば、彼らは娘の死亡保険金を受け取り、さらに国を訴えるのであろう。無実の罪で懲役に服した期間20年間の保証を求めるであろう。法律とは、裁判とはそんなものだ。◆彼らが逮捕されたときに報道されたことが、無罪報道になると一転、事実さえ報道されなくなるのはなぜだろう。「死んだ娘は母親の実の娘ではあったが、その内縁の夫とは血縁関係はない」「死んだ娘の膣内からはこの内縁の夫の精液が出てきた(常習的に内縁の夫は娘を犯していた)」「二人には200万円の借金があり返済に困っていた」「カネがないのに11歳の娘に1500万円もの死亡保険金が掛けられていた」・・・無罪報道に於いてはこれらの事実は一切報道されない。◆無罪になるとマスコミは検察の失態ばかりを追求する。無罪になった瞬間、きわめて疑わしい者でも、「悲劇のヒーロー、悲劇の「ヒロイン」に変えてしまう。これでは警察も検察も溜まったものではない。◆ズルい者が喜ぶ社会をマスコミが作ってはいけない。

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