◎2015年10月29日 ---- ボス ◎
- 挨拶
-
お客様などとのお付き合いでもない限り、昼食は取らないようにしている。オカネがないからではない。健康のため、ダイエットである。お昼にはラーメンや牛丼を食べるのではなく、ニュー新橋ビル1階のジューススタンドで生野菜ジュースを飲んでいる。人参・セロリ・ケール・あしたば・パセリ・玉ねぎ・小松菜など13種類の野菜を目の前でジューサーにかけて作ってくれる。これが実にまずい。「青汁」のまずさどころではない。「良薬口に苦し」と言う言葉を信じ、薬と思って毎日飲み続けている。もう2年以上になる。◆お昼がこの野菜ジュースだけだと、たまに持たない日がある。昨日がそうだった。午前中から銀座や五反田へ徒歩と電車で移動した。午後4時に新橋駅に戻ったときにはカラダは疲れ、空腹感は限界を迎えていた。ラーメンかスパゲティーでも食べたいところだったが我慢した。「蕎麦ならいいだろう」と自分に許可した。立ち食いの蕎麦屋に入った。食券販売機で580円の「鴨汁せいろ」を購入し、食券をカウンターの向こうのオニーサンに渡した。オニーサンは片言の日本語で「カモジル イッチョウ ハイリマース」と叫んだ。隣のオネーサンが「ハーイ カモジルネ」とこれまた片言の日本語で返す。見るとカウンターの向こうで蕎麦を茹で、皿に盛っている4人はすべて若い外国人(アジア人)だった。4人とも違う国から来たようである。韓国、ベトナム、ネパール、カンボジア、そんなところか。あるいは中国人かもしれない。◆恐らく日本人よりはずっと安い時給で働いているのだろう。頑張っている。私は銀座のデパートの中でマナー悪く大声でしゃべっている中国人は大嫌いだが、ニュー新橋ビルのマッサージ店で懸命に客の背中や足裏を揉んでいる中国人は大好きだ。応援している。ニュー新橋ビルの外国人はみんなマナー良く頑張っている。◆さて、その立ち食い蕎麦屋。私の隣の席で大学生風の青年二人が蕎麦を食べていた。私が食べている間に二人は席を立った。席を離れる前に、自分の食べたテーブルを雑巾でキレイに拭いていた。そして盆を返却棚に返す時に二人とも「ごちそう様でした」と大きな声で、しかも会釈をしながら、カウンターの向こうのアジア人の店員に伝えた。「アッリトーオッザマシター」アジア人で店員も笑顔で返す。その光景を見て私は嬉しくなった。◆ややもすると、恵まれた日本のバカ学生は勘違いをし、アジアの留学生を蔑んで見ることがある。そういうバカ学生が多くなった。そしてそんな日本のバカ学生は「ごちそうさま」すら言えない。◆だが二人の青年は大きな声で「ごちそうさまでした」と伝えた。◆たまに昼飯を食べると幸せな気分も一緒に味わうことができることもあるもんだなあ。私もゆっくり鴨汁せいろを食し、雑巾でテーブルを拭き、大きな声で「ごちそうさま」と伝えてその店を出た。恵まれないアジアの留学生、頑張れ!謙虚な日本の若者たちも頑張れ!
- コメント (0)