◎2016年01月18日 ---- ボス ◎
- バス事故
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先週金曜日、夜10時過ぎに帰宅すると慶応大学4年生の息子がソファに座ってスマホをいじっている。「ただいま」と言っても「あっ、おかえり」と返すだけで元気がない。「暗いな」と思っていると「父さん、バス事故知ってる?」と聞いてきた。「もちろん知ってるよ」と答えたら「あのバスにさあ、オレの友達が乗ってたんだよ。さっき、別の仲間から連絡が入ってさあ」と言う。びっくりした。「で、亡くなったのか?キミの友達が?」と聞くと「いや、背骨を折って意識不明なんだって」と寂しそうに、心配そうに答える。早稲田の4年生の女の子だという。昨年の暮れには自宅にもお邪魔し、今年になってからも一度会ったという。かなり親しいグループの一員だったようだ。慶応と早稲田の4年生、ゼミの関係でできたグループのようだ。◆話しているところにまた息子の友人からメールが届く。「えっ!」と息子が声を上げる。「どうした?」 「いや、その意識不明の友達のその友達が亡くなったんだって。その亡くなった子とは、オレそれほど親しいわけじゃなかったけど名前は知っているしもちろん話したことも何度かあるんだ。わあーショック!」とまたふさぎ込む。◆彼女らがバスでスキーツアーに行くことは息子も知っていたという。前途洋洋、未来の塊の彼女らから、その未来を奪ったこの悲惨な事故が憎い。親御さんの気持ちを想像するといたたまれない。私なら耐えられない。◆私にも苦しいことが山ほどあるが、子供の将来を奪われた親御さんの気持ちに比べるとどれだけ平穏なことか。◆今は、背骨を折り意識不明の重体となっているその子の回復を心から祈ることしかできない。
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