◎2016年01月28日 ---- ボス ◎
- 暗い正月
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ここ20年ほどは毎年それなりの希望を持った明るい正月を過ごしていた。毎年、家族で成田山新勝寺に初詣でに行き、その後会社のみんなと愛宕神社に参るのが恒例になっている。今年も同じようにスタートした。だが・・・。◆昨年末からいろいろな難題が我が家を襲った。多くは高齢になった親戚の問題であった。大分に一人住む私の母親の問題。80歳を過ぎて肝臓がんの手術をすることになった家人の母親の問題。肺がんで苦しんでいる、お世話になった叔母のこと。そのほかにもたくさん。そこへ追い打ちをかけるようにさらに大きな問題が起こった。人に相談できることではなかった。苦しんだ。◆「なんの苦労も心配もない、とても幸せなヒト」と私のことを思っている人が多いようだ。「そりゃ、ここまで来るまでには大変なご苦労もきっと経験されたことでしょう。でも今は・・・」と言われる。自分では明確には分からない。「きっとそうなんだろうな」と思っている。だが一方で「何を言っているんですか。僕の人生、辛いことばかりですよ。神はどこまで僕を苦しめたら気が済むの?」などとも言っている。これもまた本心。◆あっというまに、もう一月が終わろうとしている。年末年始に起こった幾つかの大きな問題はどれも最悪の事態には進まず私は少し心の安寧を取り戻している。何もない普通の生活が幸せなのだ、と今さらながら気付いた今年の正月であった。◆今朝から伊勢に来ている。明日は毎年、これも恒例となっているお伊勢参り。「どうか苦労の少ない一年になりますように」穏やかな気持ちで手を合わせよう。
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